国際統括団体「ワールドラグビー」が昨年11月14日の理事会で承認した「世界的試験実施ルール」が、2025年4月1日以降に始まる大会で施行されることが決まりました。日本国内においても2025年4月1日から施行されることが日本ラグビー協会より1月6日に通達されています。

主な試験実施ルールのポイント

ゲームのスピードアップやプレイエリアの拡大を目指し、今回の試験実施ルールのポイントは以下の通りです： 1. コンバージョンキックまでの時間の短縮=90→60秒 2. ラインアウト形成の時間制限=30秒以内 3. スクラム、ラック、モールでのスクラムハーフの保護 4. コンテスト（勝負）のないラインアウトでのノットストレートの許容

昨年12月21日に開幕したNTTリーグ2024-25では、期日が先駆けて試験実施ルールが導入されています。

ワールドスニーズリーグ（SVNS）では、トライ/キックオフ時間の短縮を目指す45秒以内のキックオフを定めた試験実施ルールが即日施行された。

用語変更について

「新たにラグビー競技を観戦する人たちにわかりやすく伝えるため」に以下の用語の変更が発表されました： ●ゴールライン → トライライン ●インゴールエリア → トライゾーン / トライエリア ●ラッチ → プレ・バインド / プレ・バウンド ●ゴールラインドロップアウト → トライラインドロップアウト ●一時退場 → イエローカード ●退場 → 退場 / レッドカード ●ノックオン → ノックフォワード ●ジャッカル / ジャックラー → スティール / スティーラー

競技者や愛好者にとって何にでも慣れ親しんだ「ノックオン」などの訳も公式の場面においては変更されることになった。FL選手の森岡（トヨタV）の代表的なプレー「ジャッカル」も呼び名が「スティール」に変わる。これにより、ラグビー観戦がさらに楽しくなることが期待されています。