【ワシントン＝亀口幸彦】トランプ前大統領は、グリーンランドの購入に向けて具体的な意向を示した。今週の記者会見で、もしデンマークがこの提案を拒否する場合は、同地域に対する高関税を課す方針を明らかにした。この驚きの発言は、北極地域の戦略的重要性を強調するものと受け取られている。

トランプ氏は、グリーンランドが豊富な鉱鉱資源を有するとともに、アメリカの安全保障上の利点を提供すると主張。また、新型コロナウイルスの影響により、世界の地政学的状況が変化しつつある中、北極地域がますます重要になっていると警鐘を鳴らした。

さらに、アメリカの経済にもプラスの影響を及ぼすとして、グリーンランドの購入がもたらす利益についても言及した。専門家によると、グリーンランドは石油やレアアースの埋蔵量が豊富で、これを掌握することは経済的な利益につながる可能性があるとのこと。トランプ氏の発言は、今後の国際関係や貿易にも影響を及ぼすと見られている。

この提案は賛否が分かれ、特にデンマーク側からは懸念の声が上がっている。歴史的にもグリーンランドはデンマークの領土であり、こうした提案は主権の問題にまで発展する可能性があるため、今後の展開に注目が集まっている。トランプ氏の大胆な発言が、アメリカとデンマークの関係にどのような影響を与えるのか、多くの人々がその行方を見守ることになりそうだ。