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スーパーコンピュータ「富岳」がトップ5入り! 進化を続ける計算速度の秘密とは?
2024-11-19
著者: 健二
理化学研究所と富士通は19日、共同で開発したスーパーコンピュータ「富岳」が、計算速度を競う世界ランキング「TOP500」において、6位にランクインしたことを発表しました。前回は4位だったため、わずかに順位を下げる結果となりましたが、日本の誇る技術の高さが改めて示されています。
こちらのランキングは、スーパーコンピュータの性能を測定するために、長時間安定して動作できる総合的な能力を示すもので、1位に輝いたのはアメリカの「エルキャピタン」で、計算速度は毎秒約174ペタフロップス(175兆回の計算)が可能です。6位の「富岳」は、同じく約44ペタフロップスで、2010年の性能をも上回っています。
最近注目を集めているのは、業務利用で重視されるベンチマーク測定「HPCG」や、グラフ理論による計算能力を示す「Graph500」です。富岳はこの全ての指標において、10期連続でトップを維持。これは、実用的な性能を示す上でかなりの存在感を放っています。
また、毎年発表されるTOP500のランキングには、独自の技術を進化させ続ける日本の企業や研究機関がしばしば登場し、特に富岳の後継機器や新たな開発に対して多くの期待が寄せられています。さらに、中国も多くの新しいスーパーコンピュータを投入しており、国際的な競争はますます激化しています。
今後の言及されるべき重要なトピックとして、AIやビッグデータ解析におけるスーパーコンピュータの役割があり、これらの領域でどういった革命をもたらすのか注目が集まっています。技術の進化がもたらす新たな未来、そして「富岳」がどのようにその中心に位置していくのか、期待が高まります。