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ドイツ-フィンランド間の通信ケーブルが破損、バルト海で相次ぐインフラ破壊疑惑

2024-11-19

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【記者:三井美奈】ドイツとフィンランドを結ぶ海底ケーブルが18日に破損し、一部の通信網が遮断された。外部からの力が加わり破壊されたとの見方が出ている。北欧諸国は同日、共同声明を発表し、「強い脅威」を表明した。

この海底ケーブルは、ドイツ北部ロストックとフィンランドの首都ヘルシンキをつなぐ、全長約1100キロの重要なインフラだ。運営する通信会社シニアは、破損は18日未明に確認され、原因は調査中であり、復旧には5~15日かかる見込みとしている。

フィンランドの公共送信YLEによると、同社の記者会見ではケーブル破損は通常、外部からの衝撃によるものであると強調した。強い揺れを起こすような天災や事故事象は当日、起きていないとも指摘された。

外側の共同声明では「こうした事件が、意図的な破壊を想起させるような危険性にある」という懸念が示された。そのうえで、欧州は未だ、ロシアのウクライナ侵攻に影響を受け、悪意を持った第三者によるハイブリッド攻撃の脅威にさらされていると明言された。

バルト海では近年、海底インフラの破壊事件が相次いでいる。昨年10月にはスウェーデン-エストニア間の通信ケーブルの破壊が発覚。続いてフィンランドとのガスパイプラインが破壊されているのが見つかり、フィンランドの警察は中国船の関与が疑わしいとおり、22年秋にはドイツ-ロシア間のガスパイプラインが爆破され、周辺各国が捜査を行った。

これらの事件はいずれも国際世論を煽り、周辺国の警戒を引き起こした。通信インフラの安全保障をどう確保するかが、今後の欧州にとって重要な課題となるだろう。国際社会はこれらの問題に目を向け、共通の対策を講じるべきだ。