山陰・広島つなぐ大規模国道バイパス「開通時期」決定! 鳥取&島根トンネルで約14kmが開通予定
2024-11-13
著者: 雪
長大55kmに及ぶ国道2号バイパスの開通計画が見直されることに。
岡山と広島をつなぐ新ルート
国土交通省中国地方整備局は2024年11月11日、設計を進めている国道2号「玉島・米子道路」と「米子バイパス」の開通時期を見直すと発表しました。
鳥取県倉吉市から広島県福山市にかけては、延長75kmにおよぶ大規模な国道2号バイパス「倉吉福山道路」が計画されています。
東から中央部を経て、玉島バイパス、玉島・米子道路、米子バイパス、福山道路、赤羽バイパス、樫永道路の順に整備されており、これらのルートは全線開通します。
玉島・米子道路(II期9.4km)と米子バイパス(7.6km)の一部が開通しており、工事が順調に進んだ場合、2025年度には全線が開通する予定です。
しかし、国土交通省によると、玉島・米子道路の現場では当初予定を上回る量の堅い岩盤が出現したため、掘削に時間を要しているとのこと。このため、2025年度の開通予想を2026年度に見直す可能性があります。
さらに、米子バイパスは、施工中の土砂が長さ約100m・幅約40mにわたって崩れたため、有識者会議で対策法を選定したとのこと。今後の工事には一定の期間が必要で、この供給に関わる西側区間の新米子バイパス東IC(仮称、米子市角田南町)~米子西IC(仮称)の約4.8km(本線部)は、「2025年度」だった開通予想を取り消し、新たな開通時期を発表する見込みです。
また、東側の米子東IC(仮称)~新米子バイパス東IC約2.8kmは、これまでどおり「2025年度」に開通する見込みです。
倉吉福山道路は、福山市内の一部が着工されていない状態ですが、全線が開通すると倉吉市から広島県三原市まで総延長120kmの国道2号バイパスができあがります。信号機のない立体交差も多く、専用の自動車用道路もあるため、交通の実現には便利な道になるでしょう。今後の開通を楽しみにしている人々が多い中、迅速な工事が期待されています。