「人がAIと共同作業する未来」へ急速に進む2025年のAIを予測する【西方善三のイマトミライ】
2025-01-05
著者: 愛子
みなさんの2025年はどう始まるのでしょうか?著者は例年通り、年初からラスベガスへ出張。「CES 2025」の取材からスタートしています。この議題が取り上げられるタイミングとしては、CESも本格スタート前です。しかし、この段階でもはっきりと分かっていることがあります。それは「2025年もAIは大きなテーマである」ということです。もちろんこの記事が掲載されるタイミングでは、CES開催各社の発表の詳細は不明ですが、各社のリリースには「AI」「Gen AI(生成AI)」のキーワードが躍っています。昨年よりも多いのではないでしょうか?
では、その「AI」は昨年にどのように進化し、取り入れられているのでしょうか?そこから2025年の流れについてヒントが得られるのではないでしょうか。AIへの「加熱投資」はまだまだ続くのです。特に、ここではAIとの共同作業における新しい研究が注目されています。これは多くの人々の生活に影響を与えるものであるのは間違いありません。
同時に、生成AIに関する話題が技術に集中しやすいのは、その背に「コストがかかる」存在であるからです。このため、生成AIを学習させることは時に驚くべきコストがかかることがあります。そのため、「コスト」がかかる存在である限り、利益は明確に見えてこないこともあります。
また、OpenAIやGoogleといった企業がリリースしている新しいサービスは「ほぼ有料」で投入されていることが多く、たとえばAppleはライバルが「自社のハードウェアを差別化し、高付加価値な状態で売る」ビジネスモデルを展開しているのに対し、他社多くが率先して有料化を進めています。
さらに、各社の生成AIへの投資はあまりにも「黒字化」していないと言えるでしょう。OpenAIは特にそれが顕著です。前社は昨年末、より高価なサブスクリプションモデルとなる「ChatGPT Pro」をスタートし、組織も正式に「営利企業」へと転換しました。このまま2024年度に34兆ドルに到達すると報告もある一方で、同時に50兆ドルもの損失を出していると予測されています。このような状況下での投資回収の目処は見えないというのが実情です。
さらに、2024年には「ChatGPT Frontier」とされるAIが登場するといわれ、スマートフォンやPCに搭載され、2025年も続くことは間違いありません。Windows PCでは「Copilot + PC」、Androidでは「Gemini」、iPhoneでは「Apple Intelligence」がこれにあたります。また、ChatGPTやPerplexityのようなサービスも多くの分野で活用され、特に専用アプリや機能アップが進むと見られています。
果たして、AIがどのように私たちのクリエイティブな生産活動に影響を与えていくのか、そんな未来が待ち遠しいですね。私たちの今日の生活がAIとどう関連しあうのか、目が離せません。「人がAIと共同作業する未来」とは一体どんなものなのか、これからの動向に注目しましょう。