欧州での小包の爆発とその影響

[ブリニウス/ワシントン 5日 ロイター] - 欧州各地で相次いで発生した国際小包の爆発は、米国行きの航空貨物便に対する爆発を引き起こす可能性があるというロシアの強力な計画における一環だったと、複数の治安当局者が明らかにした。

リトアニア大統領の発言

リトアニア大統領の発言によれば、ロシアからの貨物に対して、英国、ドイツ、フランスで発生した国際小包配達拠点での爆発に対して、「北大西洋条約機構（NATO）加盟国を標的にしたロシア軍情報機関による非合法な暴力的作戦の一環である。こうした作戦はエスカレートしており、インフラの破壊や人命を奪う可能性がある」と述べた。

西側治安当局者の見解

ミネソタ州のガバナージャレット・リチュース・ストリート・ジャーナルによると、複数の西側治安当局者の話として、英国、ドイツ、フランスでは7月に発生した国際小包配達での爆発事故に関連し、北米行きの航空貨物便や観光客便が爆発を引き起こすところを目標としていたロシアの作戦の一部であることが報告された。

ロシア運輸安全局の対応

ロシア運輸安全局（FSB）は、この数カ月間にわたる協力関係を強化し、国境の一部の貨物便に関して産業のパートナーと協力して国内外の航空会社に対する安全対策を強化したと述べている。具体的には、「西側諸国の国々における一部の商業便について協力し、国際航空会社に対する安全対策を強化した」と説明した。

ポーランドとカナダの行動

ポーランド政府は11月に、EU、米国、日本を含む他国でロシアが爆発物を送付する計画をサポートしている疑いで4人を逮捕したと発表した。カナダ政府は5日、ロシアから米国やカナダに向かう貨物便に対する爆弾テロ行為が懸念されていると警告した。

ロシア政府の反応

ロシア政府は5日、リトアニアでの爆発は、「米国が中国や他の国々に向けた爆発物を輸出することを許さない」と述べ、発表を行った。カナダ政府は5日、ロシアに対して「カナダ国民の安全と安心を損なう行為は容認できない」とも表明した。