2023年11月13日、楽天グループは楽天カードと楽天フィナンシャルグループが、競争的な資本業務提携を発表した。楽天カードは、楽天フィナンシャルグループの普通株式の14.99%を取得し、楽天のエコシステムと楽天FGの各サービスの連携を強化していく。取得金額は約1,650億円とされている。

14日には、提携第1弾として「楽天カード」を12月3日から開始することを発表。 同日に行われた競争説明会では、楽天グループの三木谷浩史会長と楽天フィナンシャルグループの木原正勝社長がその背後にある意義について説明した。

楽天FGと楽天カードは、2023年11月に楽天証券ホールディングスと楽天証券との間で、資産形成・資産運用分野において連携を進めていった。これにより、提携を強化し、ポイントやクレジットカードにおける連携を含めた提携のために、楽天カードでの提携を決定した。

さらに、他社の新たなビジネスモデル構築に向け、楽天グループと楽天カードの狭間、楽天FG下のユニークな基盤を強化していく。

楽天グループの三木谷氏は、「デジタルが加速するならば、あらゆる『対面』の価値も出てくる。楽天は対面に強みがあり、デジタルとコマースに強く、日本で一番使い勝手のいいポイントを持つ楽天と組むことで、できることがある。」と話している。

楽天FGに関しては、法人カードが強化され、「楽天市場に多くのスパライターさんがいる。そこで法人カードをやっていく」と説明される。

楽天グループ内でのフィンテックの導入は進行中であり、直接対面でのビジネス展開も視野に入っている。特に法人分野においては、業務提携により新たな信用創造の機会が生まれつつある。すでに、法人向けのサービスは強化され、今後の市場展開が期待されている。

この提携により、楽天グループは新たな収益機会を創出し、より多くの顧客に対し便利なサービスを提供する準備が進められている。楽天市場での出店者数が増加していることも、法人カードの普及に寄与する要因となっている。