ノーベル平和賞:日本被団協の歴史知る被爆者が歩みを語る
2024-12-25
著者: 芽依
この度のノーベル平和賞に選ばれた日本被団協。原爆投下の11年後の1956年に結成されましたが、この間、占領下の検閲の影響もあり、被爆者の存在に目が向けられることはありませんでした。しかし、平和賞の受賞理由には、被爆者の証言が重要な役割を果たしたことが挙げられます。
日本被団協が結成された背景には、被爆者の心に宿っていた悲しみがあり、これを伝えるための活動が続けられてきました。97歳の被爆者、阿部静子さんが被爆者の支援と核兵器廃絶を訴えた活動について語りました。
ノーベル平和賞を受賞した日本被団協は、1956年に全国組織として誕生しました。当時、被爆者の心に積もっていた無念を表し、適切な医療や支援を求める活動を行っていました。
阿部さんは、1956年まで国による支援が不十分であった状況を則し、国の援助を求めて請願活動を行ったことを語ります。医療や生活支援が必要であった被爆者たちは、初めて国に対して声を上げました。
1945年の第2次世界大戦中、阿部さんは18歳で結婚。しかし、空襲によって家が焼かれ、自らも被爆し、健康を害しました。彼女は社会において疎外された経験を持ち、被爆者としての苦しみを訴え、全国の被爆者の声を代弁する活動を続けています。
ノーベル平和賞の発表を受けて、被爆者たちは自らの声を届ける機会として、国内外の各種メディアに出演し、その思いを伝えることに注力しています。阿部さんもその一人として、自らの体験を語り、被爆の実態を次世代に引き継いでいく重要性をしっかりと訴えています。
また、阿部さんは「原爆の被害は弱い者に強く影響する」と語り、核兵器廃絶のため、国際社会にその思いを届けたいと強調しました。私たちは、彼女の言葉を胸に刻み、平和への思いを新たにしていく必要があります。