世界

ナスカの地上絵、新たに303点の山形大学がAI活用し発見

2024-09-24

世界遺産「ナスカの地上絵」で知られる南米ペルーのナスカ台地周辺で、人や家畜をモチーフにした地上絵303点を新たに発見したと、山形大学のチームが発表しました。既知の巨大な地上絵に比べて、全長が平均約9メートルと比較的小規模で、小集団間で情報を共有する「指示板」のような役割があったと分析されています。

これまでの現地調査は1940年代から始まり、人や動物などの具象的な絵柄はこれまで430点見つかっていました。チームはこれまでの地上絵データをAIに学習させ、空撮画像を解析し調査を効率化。その結果、約2年間の調査で303点の新たな地上絵を発見しました。

AI活用により地上絵が存在する可能性のある地点1309カ所を絞り込み、2022年9月から2023年2月に現地を訪れ、303点を発見したのです。この303点は一定の範囲の岩や石利を取り除き、記された「面タイル」。人や家畜、「ナイフを持ったシャチ」などのモチーフがあり、曲がりくねった小道に分布していました。

有名な「ハチドリ」など、すべてに見かけている一筆書きのような「線タイル」は全体の90メートルにも及ぶものがある。今回発見された面タイルは小道を歩く人から見える大きさで、小規模の集団が関して情報共有するために作られた可能性があるとされています。信じられないような新たな発見が明るみに出て、ナスカの地上絵の謎がさらに深まることでしょう。さあ、次はどんな地上絵が見つかるのか、私たちも期待が高まります!