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栗本仁志さんが告発、コメント発表へ:文春「性加害」報道

2024-11-08

著者: 陽斗

お笑いコンビ「ダウンタウン」の栗本仁志さん(61)が、性加害を受けた女性2人の証言を報じた週刊文春の記載をめぐり、栗本さんが発行元の文藝春秋に対し5千5百万の損害賠償と謝罪記事の掲載を求めた東京地方裁判所の訴訟において、栗本さん側が8日付で告発を取り下げる方向であることが分かった。栗本さんと文春がそれぞれコメントを発表するという。

この報道に関して、栗本さん側は今夏以降、告発の手続きを進める一方、告発外でも協議を続けていた。

その結果、栗本さん側が8日午前に告発を取り下げて謝罪を終え、栗本さんと文春側がコメントを発表することで合意したという。これは、被害者たちの声が広がり、社会的な注目を集める契機となった。

週刊文春は昨年12月、女性2人が2015年の異なる時期に栗本さんらと東京都内のホテルで飲食していた際、栗本さんから「俺の子どもを産めるの」といった発言や、キスや口淫などの性的な行為を強要されたとする証言を報じた。

栗本さんは「事実無根」と反論している。松本興業は栗本さんの活動自粛を発表した。

栗本さんは今年1月に文春側を提示した。告発で、性的行為を強要したという客観的な証言はないのに女性側の証言を一方的に取り上げたとして、「そもそも最低限その特定に情を掛けるべき」だとの主張を展開していた。

これに対し文春側は、女性2人に対し複数回取材し、証言の具体性や裏付けがあるかを丹念に調査し、「真実と確信した」と反論していた。記事は、女性2人が当時の具体性や詳細なデータを持っていたことが強調されていた。

この一連のやり取りは、日本社会における性被害に関する意識を高める重要な契機ともなっている。女性たちの声が社会的に承認される流れが加速する中で、今後の進展が注目される。