健康

フォーブス日本版の最新研究!カリウムが大腸癌リスクを低下させる!?

2025-01-17

著者: 健二

カリウムが大腸癌のリスクを大幅に減少させる可能性があるという新たな研究結果が、2023年1月に発表された。しかし、この健康効果を得るには明確な量のカリウムを摂取する必要がある。この研究は、イギリスのCancer Research UKが資金提供したもので、女性50万人以上を対象にした16年にわたる調査から得られたデータに基づいている。

調査によると、カリウムを豊富に含む食品を積極的に摂取している人々は、大腸癌の発症率が低く、特に高リスク群において顕著な低下が見られた。これは、カリウムが体内で細胞の健康を維持し、変異を防ぐ働きがあるためと考えられている。また、この研究の主著者であるキャレン・パピエル博士は、「これは飲食と大腸癌の関連性を示す中で最も大規模な研究の一つであり、カリウムが大腸癌予防に役立つ可能性を明らかにした」と語る。

具体的には、毎日300mgのカリウムを摂取することで、大腸癌リスクが17%減少するというデータが出た。これは、一杯の牛乳に含まれるカリウムの量に相当する。また、カリウムを多く含む食品には、バナナ、ほうれん草、アボカド、ジャガイモなどがあるため、日常的な食事にこれらを加えることは比較的簡単です。

博士は続けて、「カリウムが体内でどのようなメカニズムで大腸癌を予防しているのか、今後の研究で解明していく必要がある」と述べている。また、カリウムは身体の電解質バランスを保つためにも重要であり、健康な食生活の一環として積極的に取り入れるべき栄養素だと強調した。

一方、赤身肉、特に加工肉の大量消費が大腸癌リスクを高めるというデータもあるため、食生活の見直しが必要だ。研究によると、昨年の調査では、大腸癌の成人のうち、約3万人が加工肉を多く摂取していることが分かっている。したがって、健康的なライフスタイルを心がける上で、カリウムを含む食品とともに赤身肉や加工肉の摂取を控えることが推奨されている。

この新しい研究結果は、食習慣を見直し、大腸癌予防に積極的に取り組むきっかけとなるだろう。ぜひ、カリウムを意識した食生活を送ることをお勧めします。