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HD-2D版『ドラゴンクエストIII』がバシルーラを使われても動いて戻ってくる!?時代に合った難易度調整の一環か

2024-11-18

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2024年11月14日に発売される、各種プラットフォームで好評発売中のHD-2Dリメイク版『ドラゴンクエストIII』ですが、このリメイクで取り入れられた「バシルーラ」の効果が淡々と変化したことが話題となっています。

戦闘終了後に走って帰ってくる仲間たち。ルイーダの酒場まで飛ばされるのは時代に合わないと判断されたか。

『バシルーラ』はFCのオリジナル版『DQ3』から存在する呪文で、「かけた相手を飛ばし敵までバシルーラの効果を持ちます」。味方から敵にかけられると、敵のゴールドを奪って戦闘から除外する、いわゆる即死攻撃の一種ですが、敵から味方にかけられることで味方キャラクターがその戦闘中除外され、戦闘への復帰も不可能という残念な結果をもたらすこともあります。

FC版、またそのリメイクであるSFC版や、そのSFC版準拠の各プラットフォームでの『DQ3』への移植版では「バシルーラ」を受けた仲間はアリハカンの「ルイーダの酒場」まで飛ばされていたのですが、今回のHD-2D版リメイクでは「バシルーラ」を受けても戦闘終了後に仲間たちがポーティに戻ることが確認されており、これが話題になっています。

実はこの変更の理由として、いくつかのポイントがあります。まず、バトルにおける下手なルール扱いが不十分なためプレイヤーにとってのストレスが増えるということ、さらにレベル上げや公式なルールとの出会いの頻度が増してるため、戦闘の進行がスムーズになるといった点があります。

また、今作のHD-2D版『DQ3』では全体・グループ攻撃武器が容易に手に入るようになり、特技の導入でプレイやすく強化されたことにも対応していそうです。多くの敵に2回行動が導入され、攻撃が激化しています(順列・中列の敵にかけてどうこうする「めたまおとし」や「キャットフライ」、「かえんむかし」など)。これによって本作では今までの長期的なリスト管理を見据えた持久戦から、お互いに強力な攻撃が飛び交う短期決戦へと制作者側の戦闘の方向性が変わったためと推測されます。レベルアップ時にHP・MPの全快が確認され、また「めたまる」「いのちのゆたか」などといったMP回復アイテムが多数手に入ることが、長期的にわたるリスト管理の必要性が薄れていることをうかがわせます。

果たしてHD-2D版『DQ3』は新しい形での戦闘の楽しみを提供していることが確かなようです。全体的な『DQ3』の雰囲気を保ちながら、こうした変更点を楽しんでいけたらと思います。HD-2D版『ドラゴンクエストIII』は、PC(Steam)/PS5・PS4/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチの各種プラットフォームで配信中です。