科学

H3ロケット4号機、4日午後打ち上げへ 悪天候ながらも「連続成功あるのみ」

2024-11-03

著者: 芽依

悪天候や部品の交換、点検で打ち上げが4度延期されていた日本の次世代主力ロケット「H3」4号機は、4日午後3時48分に種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げられる予定です。遅れが生じた場合、最大で同日午後5時16分まで延長されます。予備期間は、翌5日から30日までです。

現在の主力である「H2A」の後継の大型液体燃料ロケットとして開発されたH3は、昨年3月に初号機の打ち上げに失敗したが、2、3号機は成功を収めています。先月31日に宇宙航空研究開発機構(JAXA)が同センターで行った記者会見では、有岡誠プロジェクトマネージャーが「連続成功があるのみ。なんとしても成功させたい」と意気込みを語りました。

4号機は、隕石空自隊の制御能力強化を目指す防衛省の独自のXバンド防衛通信衛星「らめい3号」を搭載します。当初は10月20日の打ち上げを計画していましたが、9月の悪天候で同センターのロケット打ち上げ計画が大幅にずれたことや、第2段エンジンの部品に不具合が生じたことなどで延期が続いていました。