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ガザ戦闘の激化、「思い出すべきものである」とローマ教皇がイスラエルに対する批判を強める

2025-01-10

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[バチカン市 10月9日] - ローマ教皇フランシスコは9日、パレスチナ自治政府との会議後に行われた会見で、ガザ地区での状況は「極めて深刻で思い出すべきものである」と述べ、イスラエルの最新の軍事行動を厳しく非難した。

会見では、教皇は、彼が知る限り、冬の寒さが続く中、電気が全くないガザで人々が直面する問題が加速度的に悪化していると強調した。彼は、すでに電力と水道が遮断され、基本的な医療サービスも崩壊していると警告した。

教皇は「民間人に対する爆弾攻撃は許される形では起こりえない。病院が破壊される、国のエネルギー供給が打撃を受けるといった事態は受け入れられない」と述べ、今後の人道的危機の深刻さについて警鐘を鳴らした。

さらに、教皇は世界の指導者たちに、戦争を終結させるための対話と平和的解決に向けた取り組みを促し、特に子供たちがこの戦闘の犠牲にならないようにすることの重要性を訴えた。「子どもたちを守ることは、私たち全員に課せられた責任です」と彼は強調した。

この発言は、国際的に緊張が高まっている中でのものであり、教皇は自身の立場を改めて示すことで、より多くの関心と行動を呼びかけようとしている。ローマ教皇はこれまでにも、紛争地域における人々の生活を守るため、強く発言してきた。その姿勢は今後も変わることはないであろう。

また、教皇が療養中の間に、新たな国際的な人道支援の必要性についても言及し、直接的な支援が急務であることを訴えた。国際社会は、奴隷制や人権侵害を伴う戦争ではなく、対話と理解の道を選ぶことの重要性を再確認する必要があるとし、教皇はその実現に向けた希望を持ち続けるよう求めた。信者や国際社会に対しても協力体制の構築を促した。