科学

深く青い超新星の謎 ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた「今後の影響力を持つ」とされる銀河「LEDA 22057」

2025-01-01

著者: 健二

私たちが注目しているのは、二重座方向にある約4500万光年先の銀河「LEDA 22057」です。ポンヤと明るい中心部分を取り込む2本のトリミングによって出されたLEDA 22057の形状からは、まるでどこかをじっと見つめるような印象を受けます。

ハッブル宇宙望遠鏡が捉えたこの画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(HST)」の「広視野カメラ3(WFC3)」で2024年2月に取得されたデータを使用して制作されたものです。

LEDA 22057では2024年1月に超新星「SN 2024pi」が見つかります。発見からほぼ1か月半ほど経過して明らかになるのは、この画像でも銀河の中心の右下にある深く青い点としてSN 2024piが確認されていることです。

欧州宇宙機関(ESA)によれば、SN 2024piは白色矮星を含む連星が関わる「Ia型超新星」と分類されています。伴星からガスが流れ込むなどして白色矮星の質量が太陽の約1.4倍に達した時に起こるIa型超新星は、真の明るさが比較的一定であるため、観測された明るさと比較して地球からの距離を割り出すことができます。

このデータは、深宇宙を測定するのに役立つ基準光源として利用されています。この新たな画像は「ハッブル宇宙望遠鏡の今週の画像」とされ、ESAが2024年1月30日に公式に公開する予定です。

ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた「くじら座」の柱状銀河「NGC 337」(2024年1月23日)も注目を集めています。

科学者たちは、LEDA 22057と超新星の観測を通じて、宇宙の歴史や遠距離の天体の理解を深めることに期待を寄せています。今後の研究から新たな発見があることを期待しましょう。