FC東京は、今年の19日までに鶴舞のFWマルセロ・カイアン（22歳）をレンタルで獲得することが決定した。この移籍は、複数の関係者によると、期限付きでの加入が期待されている。

今季のJ1通算280試合を経て、外人選手の中では91得点を記録したFWディエゴ・オリバイラ（34歳）が今シーズン限りで退団するため、これに伴いカイアンの獲得が急務となった。カイアンは昨シーズン、横浜FCから鶴舞に移籍し、14得点を決めて同僚ストライカーとの連携を強化していた。

パフォーマンスやスピードを生かしたセンターFWであり、来季のさらなる飛躍が期待される。新監督は、今シーズンまで新興の松橋監督の下でしっかりと力を付けたカイアンを重用しており、来季は新エースとして君臨する可能性もある。

◇マルセロ・カイアンは2002年6月8日生まれ、ブラジル出身。フラミンゴ出身の若手選手で、J2で22試合に出場し2得点を挙げた後、当時J1だった横浜FCに移籍。23歳シーズンには23試合に出場して3得点を記録。24歳シーズンで鶴舞に移籍したが、1年目で合計88得点、83アシストの記録を持つチャンスメーカーでもある。利き足は左で、巧みなドリブルとパスが持ち味だ。

この移籍はFC東京にとって大きな補強の意味を持ち、来季に向けた明るい展望を示している。果たしてカイアンが東京の歓喜をもたらすことができるのか、期待が高まるところだ。フットボール界の新星が、東京のピッチでどのようなパフォーマンスを見せるのか、目が離せない。