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東証株価続落 日経平均は減少で始まる 3万7800円割れ、米株安が影響

2024-10-24

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24日前場の東証株式市場で日経平均株価は続落し、前日比300円弱安の3万7800円近辺で推移している。前日の米株安が影響しており、幅広い銘柄に売りが先行している。日経平均は節目の3万7800円を下回り、下げ幅は400円に達する場面も見られた。

23日の米市場ではダウ工業株30種平均が409ドル(0.95%)安の4万72514ドルで取引を終えた。米景気の底堅さを背景に利上げペースが加速するとの見方から、米長期金利が一時4.26%と3月ぶりの高水準を記録した。株式の相対的な割高感が意識され、東京市場でも海外短期債が株価指数先物などに運用リスクを回避する目的で売りを出している。

米金利の上昇を嫌気してハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は1.59%安となり、特に東京市場ではソフトバンクグループ(SBG)やTDKの下落が目立った。オランダの半導体製造装置大手、ASMLの決算発表以降、半導体関連の受託製造大手が足元の受注取りを遅らせているなどと伝えられている。

また、円安ドル高は日本株の支えとなるが、24日朝の海外為替市場では円相場は1ドル=152円台後半で推移している。前日に上昇が目立ったトヨタなど自動車株は却下されて始まったものの、「150円前後で推移するのであれば、輸出企業を中心とした過度な業績不安は和らいでいく」との見方がある。

東証株価指数(TOPIX)は続落している。ファストリやファナック、京セラが下落している。一方、エレクトロニクス関連やバンナムHDは上昇している。前日に決算を発表したニデックは売り買いが交錯している。