デンマークとの関係への影響「調査を」 ワトソン容疑者逮捕で自民党対策委が申し入れ

2024-12-24

著者: 芽依

自民党「逮捕対策特別委員会」の稲保辰典委員長は24日、林芳正官房長官と官邸で面会し、海上保安庁が国際手配していた反逮捕団体「シー・シェパード」創設者、ポール・ワトソン容疑者の逮捕を受け、同国との「今後の二国間関係への影響」の調査を求める決議を申し入れた。

決議では、デンマークからの容疑者引き渡し要求を拒否し、逮捕した対象に対して「我が国の法と証拠に基づいた行った対策を否定するものであれば、断じて許されない」と指摘している。また、同国への働きかけが適切であったかの調査や、関連国に対する身柄拘束の働きを強化することも求めた。

稲保委員長は「デンマーク側の決定は全く受け入れられない。極めて遺憾だ」とし、逮捕を理由に国際的な対立につながることを懸念した。さらに、捜査活動の継続を要請し、今後の国際情勢への影響を注視する姿勢を示した。

この件に関する情報は今後も積極的に発信していく方針で、ワトソン容疑者の起訴については具体的な進展があり次第、速やかに報告するとした。