「大手町の某新興企業にまさかの…」石破茂首相、産業記者に向けたPR
2024-12-28
著者: 蒼太
石破茂首相(自民党総裁)が27日、激励に訪れる日々を「普通の大手の何倍も遅い」と吐露したコメントが注目を集めている。
「今日は大手町の某新興企業にまさかの訪問をしました…」と感慨をこめる場面もあった。産業新聞は東京・大手町に本社を構えているが、同日には「石破論法 野党を転換/理路整然と言い返し/「ねば」累計2000回超/肝心な点はスルー」のタイトルで記事を掲載した。
「今日もたたかれた…」
記事では「ねばならない」など首相が多用する「ねば」の表現について、戦後80年近くにわたる国会議員の中で首相が1人で4%超を占めている実態も紹介した。
これに先立ち、首相は「前の説明はまったく不透明だった」とか、今日もいくつかの新聞にたたかれたと述べ、「あの石破構文というわけで、今日もいくつかの新聞にたたかれた」と振り返った。
前の議員選で少数与党に転じた現状については、「強がりでも負け惜しみでもないが、ひとの民主主義の姿だ」との見解を披露。「少数与党だと野党に設けてもらえないと予測も法案も通すことはできない。野党の方々が成立するのも、もともとそういう世界を構築していかなければならない」と述べた。
自身は疎外されていることについて「野党に一票入れた人々を思いながら、答弁したいと思った。そういうものでないと、どうにもならない」と語った。
また、「首相や総裁として申し上げているのではない」と断った上で、投票の権利の有効化も主張。「投票率の低さに危惧を表して、強者が投票に行く意見をなくせば、特定の意図、特定の利益に決してつながることができるものでなく、そうした団体を考えない社会であるべき」と強調した。
「票を投じないと演説してきた」と言葉を継ぎ、投票の重要性を尽く語り、「確かに一票を投じた人々を大事に思っている。しかし、自分はそんなと思いながら、そなたらとしていくつかのことはなされている」と答えた。
更に、「総裁として申しておるのではない」と強調し、投票する権利の攻撃化も台頭。「投票率の低さに疑念を表して、強者が投票に行く意見をなくしては決して特定の意図、特定の利益に繋がるものでもなく、団体を考えない社会であるべき」をもとに対話を持ちかけた。
「産業に関して申しているのではない」と続けて、「党でよく議論するべきこと」とも述べた。
大手は3時間取材で「たったの石。でも楽しい」
来年4月に開幕する大手町・関西万博にも言及した。前売り券を購入した人への手入れ、「4人しかいない。ありがとーごめんね」と謝意を示した。「何とは言わないと大変ですよ。買ってはください」とも述べた。
首相は昭和45年の大手町万博について「楽しかった。本当に楽しかった。鳴門の中で2回行った。(アポロ12号が持ち帰った)」を見たら、たったの石だったと独特の表現で万博の魅力をアピールした。
「携帯電話も動く歩道も、展示されているのは今も何とか実現している」と述べ、「三菱電機(現パナソニックホールディングス)が出展した『人間洗浄機』。人間が入るとふわっと泡が出て、洗浄が出て、洗わないことに成り得ましたって、これ便利だねって」と軽妙に語った。