米Googleは1月6日（現地時間）、CES開催に合わせて「Google TV」の新しいAI機能について発表した。同社のAIモデル「Gemini」を搭載し、テレビの操作をより直感的に行うことが可能になる。

Google TVは、Googleが開発したスマートテレビ向けのプラットフォームで、Sony、TCL、Hisenseなどのメーカーから販売されているスマートテレビに搭載されている。また、「Google TV Streamer」などのストリーミング端末でも利用できる。

Geminiアプリは音声での質問や指示が可能で、ユーザーは音声でコンテンツを検索したり、リストを確認したりできる。この機能により、テレビがアンドロイドネットワークに接続されている間に、最新のニュースを確認したり、関連するYouTube動画を表示したりすることも可能となる。

Googleは今年、CESの場において、デモを設置しているが、会場近くでメディア向けの説明会を開催した。説明会に参加した米Engadgetによれば、「OK Google、ニュース速報を見せて」と言うと、その日のトップ5のニュース記事のAI要約が表示され、その要約に関連するYouTube動画も表示されたという。

これらの機能は、今年後半に一部のGoogle TVデバイスに展開される予定だ。新たなAI機能は、視聴体験を大幅に向上させ、ユーザーが望む情報にスマートにアクセスできるようになる。また、YouTubeとの連携により、興味を持ったコンテンツに迅速に辿り着くことが可能になる。

Googleはこの技術によって、視聴者のエンゲージメントを高め、日常的なメディア消費に革命をもたらすことを目指している。Gemini搭載のGoogle TVの今後に、注目が集まる。