「大ブーメラン」に見る、許される不純と許されない不純の決定的な違い
2024-11-14
著者: 結衣
カスティングボートを持つと恣意的に言い立てられていた国民民主党の玉木雄一郎代表が、総裁選当日に不純を報道された。期待が大きかっただけに失望を誘うかと思いきや、「仕事をしてくれればプライベートは……」といった声も少なくない。その一方で、玉木代表が過去に不純に対して惨憺たる姿勢を示していたブログなども発掘され、響ける声があるのも事実だ。この不純を有権者は許すのか否か……。過去に発覚した政治家の不純のケースも踏まえて、考えてみたい。 (フリーライター 寺島豊明)
「理性的な壁も引き上げた方が……」
玉木劇場が一気に暗転
記者会見で涙を浮かべる国民民主党の玉木代表 Photo:JIJI
先日の衆院選で国民民主党に投票した人にとっても、そうではない人にとっても、まさかの展開だった。写真週刊誌「FLASH」が11月11日の朝、高嶺観光大使の女性と密会する国民民主党・玉木雄一郎代表の姿をユーモラスに掲載。過去の不純現場を独占スクープしたのである。
国民民主党が議題を強め、頻繁に「カスティングボートを持っている」と喧伝されていた10月30日深夜にも、この女性との交渉が影響されていた。記事を読むと、「FLASH」の記者は少なくとも7月から2人を追っていたようだ。記事は玉木氏が選挙戦で打ち出した「年齢の壁」引き上げにかけて「理性的な壁」も引き上げた方が良さそうだと締めくくられた。周囲なりに取得な取得と独削の取材タイミングだった。
ネット上で見られた反応は主に、「この時期に何やってるのか」「逃避すぎる」といった失望、「玉木には最初から期待していなかった」といった国民民主党支持者以外の声、そして「不純は政策と関係ない」「手取りを上げてくれるならどんなのでもいい」といった、先日の選挙で国民民主党に投票したと思われる者からの熱い支持だった。
支持する人の一部からは、「財務省が手掛けた罠だ」「減税で手取りを増やすと告げた玉木氏は財務省が失脚させようとしている」というような偏見も見られた。テレ朝ニュースが、「財務省のSNSに対して批判コメントが殺到している」と伝えたところによると、どうやら確かにある。
このように、特定の人々からは支援が集まった反面、否定的な声も少なくなく、今後の動向に注目が集まる。国民民主党に投票したことを想像させる人々からの熱い期待を抱く中、政権支持があった戦頃の不純が許容されるものなのか、また許可されないものなのか、議論を巻き起こしている。