科学

次の小惑星『トリフンド』と命名は約26年に超高速で通過観測

2024-09-25

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、小惑星にルゴウから石を持ち帰った探査機『はやぶさ2』が2026年に通過観測する小惑星を『トリフンド』と命名したと発表した。この小惑星は日本の神話に登場し、神が乗る舟の名前でもある「天鳥船」と関連している。

『はやぶさ2』は、小惑星ルゴウの石を採取し、2020年に地球に帰還した後、新たな旅を続けている。トリフンドと命名された小惑星「2001CC21」は直径約450メートルで、細長い形であると考えられている。宇宙空間で長い期間移動し続けて小惑星に接近する技術取得が主な目的で、超高速でトリフンドに接近しその表面の様子を調べることになる。

命名は一般公募され、3082件の応募の中から小中学生9人を含む選定委員会が選ばれた。国際天文学連合(IAU)に提案し、正式に認定された。IAUからは「神話から選んでほしい」という要望があった。小惑星は01年に米国のチームが発見したが、命名権を巡ってもらった。

今回の命名発表は、多くの国の科学者たちに注目されており、小惑星探査の進展を促す重要な一歩となるだろう。未来の探査ミッションに向けて日本の宇宙技術がどのように進化していくのか、私たちから目が離せない。