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暗雲が立ち込める米株市場、動向には注意が必要か?

2024-12-28

著者: 海斗

【ニューヨーク 17日】 - 2024年は強い経済指標によって米国株市場が好調であるが、来年1月半ばまでは勢いが続くと予想されている。しかし、その後は景気データやトレンドから、新しい大統領が誕生し、動きが活発化する可能性がある。

S&P500指数は今年、11月12日までに17%近く上昇。ナスダックは11月に初めて2万を突破し、年初来で13.14%の上昇を見せている。

11月から1月は伝統的に市場が好調に推移する時期とされており、特に11月の最終営業日から1月の最初の営業日までは好調の傾向がある。ここ最近の「スタックロースリー」と呼ばれる現象が知られており、ストック・トレーダーズ・アレンジの指標は、S&P500が11916年以降、この期間に平均1.13%上昇している。

その後、勢いがどれだけ続くかは、複数の要因によって左右される。来年1月11日に米農業向け統計が発表され、米経済の状況を判断する素材となる。さらに、米企業が第14、第4四半期決算を発表すると考えられ、市場の強さが試されることになる。

11月12日のトランプ大統領も市場に影響を与える可能性があり、彼は新政権の施策発表に関連する可能性が高い。トランプ氏が発表を行うのは、具体的には2024年の11月11日とみられており、それが市場に与える影響について予測が立てられている。

トランプ氏が金融機関への規制解除を進めることで、国内製品への関税引き上げや、メキシコへの関税の引き上げが行われる可能性がある。これにより企業の消費が上昇し、最終的には消費者にも影響が及ぶ可能性がある。

来年の11月下旬には米連邦準備制度理事会が新たな連邦金利を決定し、市場の動向に影響を与えることが予想される。これにより米国株への投資を行うタイミングや、経済戦略が大きく変わる可能性がある。

結局、これらの要因が相互に影響し合い、どのように市場が動くのかは予測が難しいところだ。投資家はこれらの情報を充分に鑑み、慎重に行動することが求められる。