世界

ジョージアの親ロ派支配地域での反対デモ ロシアとの投資協定締結

2024-11-15

著者: 愛子

2023年11月15日、旧ソ連構成国ジョージアの親ロ派支配地域アブハジアで、中央政府スフミにある会議にロシアとの投資協定締結に反対するデモ隊が乱入した。野党の政治家らは大統領を自称するブジャニヤ氏の辞任を求めた。

デモ隊はトラックで会議を囲む金属製の門を破壊。現場の映像には、金属製の棒を持ったデモ隊員が、館内で叫ぶ様子が映っていた。

デモ隊は会議と同じ建物にある「大統領府」の建物にも突入し、少なくとも19人が病院に運ばれたと伝えられた。タス通信によると、ブジャニヤ氏は不在だった。

野党指導者のテムール・グリア氏は、「ブジャニヤ氏の辞任を求め、断然として実現させるつもりだ」と述べ、「われわれはこうした事態を予想していなかった。最初の要求は投資協定の撤回だけだった」と説明した。

大統領府はロシアとの投資協定に関して、撤回する準備を進めているとの声明を発表した。アブハジアの一部の住民には不動産市場から締め出されることに不満があるとも言及した。

アブハジアはジョージアからの独立を一方的に宣言した地区で、2008年にはロシアが独立を認めた。だが、世界の大半はこれを承認しておらず、ジョージアとは緊張関係を持ち続けている。ジョージア政府は、アブハジアにおけるロシアの影響力の増大に強い懸念を示している。

このデモは、国際社会の注目を集めており、今後のアブハジアの政治情勢に影響を与える可能性がある。