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来週の為替相場見通し『トランプレード&円キャリーでドル高・円安トレンドが続く見通し』(11/16朝)

2024-11-16

著者: 芽依

今週のドル円、週初の安値152.62から週末にかけて週間高156.75(7/23以降の高値圏)まで上昇。

市場では日銀会合「主な意見」のハト派的内容、トランプレードの本格スタート、FRBのタカ派姿勢等が背景。

買い一巡後は、反動売り、財務相の円安抑制、週末ポジション調整等で週末は154円台に反落。

ユーロドル、週初の1.07台前半から週後半にかけて1.05割れまで下落、週末は1.05台で推移。

トランプレードの本格化、欧米経済先行不透明感、欧州圏世論不安定が懸念に。

ドル円、全体の主要テクニカルポイント上抜け、強い買いシグナルも成立、地合い極めて強い。

トランプレードの本格化、次期政権の関税政策を嫌気したドル買い相場等もドル円をサポート。

来週の予想レンジ(USDJPY): 153.00~157.00、(EURUSD): 1.0375~1.0675。

今週のレビュー(11/11~11/15)

ドル円相場は、週初152.66で寄り添った後、早々に週安152.62まで軟化し、しかしながら、売り一巡後に上昇し(1)本日9月取引締結(結果3152万ドル赤字、予想662万ドル赤字)の市場予想を上回る赤字幅の大で(2)本日9月常勤赤字(結果1,671万ドル、予想3,423万ドル)の市場予想を下回る結果、(3)日銀金融政策定例会合・主な意見の「この先の政策金利の引き上げは時期をみて慎重に行う必要」などの慎重な見解が寄与し、(4)円キャリー取引の再開期待、または(5)トランプ政権の明確な経済政策に対する期待感など、円売り姿勢が強まった。

来週の見通しレポート(USDJPY): 153.00~157.00。