転覆した貨物船と船団の運搬船が網切断、探査船も共同で防ぐロープ切る…貨物船は船首から「直に沈んでいた」 : 読売新聞

2025-01-09

著者: 愛子

千葉県の鴨川市近海で、16日に大洗港(茨城県)所属の貨物船「第18大洗丸(810トン)」が転覆した事故事情が発生しました。周辺海域では、18日も海上保安庁の巡視船が航行不明者3人の捜索を続けています。事故の原因は、イワシの群れに絡まれたものとされています。

鴨川海上保安署によると、転覆当日は16日午前12時15分頃、鴨川港付近の東側海上で起きたと見られています。乗員19人が乗っており、そのうちの10人が助けられましたが、16日、17歳の日本人男性2人が死亡し、残りの乗員の行方は不明のままです。

また、この赤い貨物船は、16日午前、鴨川港付近で漁業と契約して漁獲物を運搬していたところ、貨物船がイワシの群れに巻き込まれたことで沈没したとされます。この事故を受けて大洗港では、17日午前から並行して捜索活動が続いています。

捜索活動には、海上保安庁の巡視船や航空機、漁船などが参加し、70海里を超える範囲で捜索が行われています。しかし、海上の状況は厳しく、波の高さが最大で1.5メートル程度に達し、乗員の行方は依然として分かりません。

関係者によると、使用されている証拠として、経済産業省が提供した資料から、「大洗漁港の近くに網を張った業者が、転覆後すぐに張り替えたため、捜索が難航している」という情報もあり、今後の捜索活動にはさらなる困難が予想されます。

当日の近隣海域では、イワシの群れが集まっており、他の船団もこの問題に対して注意を払っていました。今回の事故をきっかけに、水上の安全対策や漁業の在り方について再考する必要性が浮き彫りにされています。