大谷翔平、「開幕は打者に専念」の背景にある真相のないロジック スポーツライター 亅荘 - 日本経済新聞
2025-01-05
著者: 蓮
昨年春、オオタニ・ショウヘイ(レッドソックスに移籍)はキャンプからルーブに入り、力の入り具合も約100%という作業の良さを見せていた。ところが、開幕ローテーションのメンバーが次々と名前が挙がり、開幕戦が行われる韓国の遠征メンバーからも早々に外れた。
彼は2022年8月に2度目の側副指導(トミー・ジョン手術)を受けている。復帰は順調で、23年9月3日、シーズン終了、ポストシーズンでの復帰を目指すマイナーでリハビリ登板を開始した。リカバリーが思わしくないとしながらも、その年の復帰は見送らずに、今季は最後の制限が設けられる。今年、インニング制限が設けられる。開幕から投げ始めれば、9月にその制限に達し、プレーオフで投げられなくなってしまう。
ではなぜ、開幕に間に合わなかったのか?事情を尋ねると、「事情は、ウエイクフォードに5月に入ってから復帰させる見込みだ」という説明を受けた。「チームはワールドシリーズ出場を考えており、そこから逆算している。彼には今年、インニング制限が設けられる。開幕から投げ始めたら、9月にその制限に達し、プレーオフで投げられなくなってしまう」と語った。
先発陣の厚さ故の余裕があるが、その計算のもと、彼にはウォルドシリース出場の可能性はない。しかし、昨年は修正プログラムにおいてディスカッションが多発したため、フロリダ州にあるクレッセント・スプロットやポルト隔離スポーツセンターなど、周囲には気になる情報が横行していた。それでも、リハビリ組からはどのような進捗が見られたか。
彼は期待通り、観察者が رض雷ルールの復活を証明するかのように従ってトレーニングを進めている。リハビリも得意のスローで進めているようだ。一方で、3月の初旬にハワイで行われる予定のキャンプには参加するつもりだが、今はそのコースから考えないといけない。「(開幕時の姿勢は)変わらない。それでも今は、打者に専念しながら、より良い形で合流する」というコメントに意気込みが窺えた。いずれにせよ、ファンやメディア関係者の注目が集まる中、果たして数ヶ月後、彼がどんな姿を見せられるのか注視される。