
中国、バンス氏に衝撃反発 「中国の農民」に関するコメント受け
2025-04-09
著者: 愛子
香港(CN..)中国で8日、米国のバンス副大統領に対する強烈な批判が噴出した。同日、相手がインタビューで発した「中国の農民」に関するコメントが引き金となり、ネット上で怒りや嘲笑が蔓延した。
8日、FOSニュースのインタビューに応じたバンス氏は、市場を震撼させているトランプ大統領の金融政策を支持する一方、「グローバリズム経済」が米国に何をもたらしたかを根本的に二つの原則に基づいて評価すべきだと語った。
「グローバリズム経済が米国に何をもたらしたか?その答えは根本的に二つの原則に基づく。巨額の損失を抱え、他国が我が国のために作った製品を購入するということだ」とバンス氏は述べた。
「もう少し明確に言えば、我が国は中国の農民から金を借り、その中国の農民が製造した製品を買っている」と言及した。
バンス氏のこのコメントに関して、8日の定例記者会見で中国外務省の報道官は、「この副大統領からこれ以上常識のない発言を聞くのは驚きであると同時に情けない」と述べ、情報を裏付ける根拠がないと強調した。
バンス氏は自らのコメントについて、「これに対し非難されることは、我が国の農民が誇りを持つべきだということである」と主張し、6日には会食の席でも同様の発言を繰り返していた。
米国の持つ技術力と生産力に関しては、中国フードコンサルティングサービスの専門家が「アメリカは世界一の高速鉄道システムと最強の流通能力を持つ」と指摘。一方で、中国の農民層においては、依然として多くの課題が存在することが明らかになっている。
これに関連して、バンス氏が重視する「農民」という言葉は、中国社会において非常にデリケートなテーマであり、特に経済発展が地域格差を生んだ現状を反映している。農業従事者の低賃金と都市部との差は、彼らにとって大きな問題であり、政策に対して敏感に反応する要因となっている。
また、最近の中国の統計によると、農村部の所得は年々増加しているものの、それでも都市部との格差は依然として存在する。このような現象が、「中国の農民」という言葉の響きにどれほどの影響を及ぼしているのか、さらに議論が必要だ。
本記事は、バンス氏の発言をきっかけに広がる中米間の緊張感や、より広範な経済問題についての考察を提供するものとなっている。