
なぜADHDの薬が効かない人がいるのか?脳の『受容体バランス』が原因だと判明!
2025-04-17
著者: 裕美
ADHD(注意欠陥・多動性障害)の治療薬とは?どのように効くのか?
ADHDは「注意力不足・多動性」と呼ばれ、主に3つの症状が見られます。「注意が続かない」「衝動的に行動する」「落ち着いられない」といった傾向です。
これは性格の問題ではなく、脳の神経伝達の働きに由来する「特性」であることが近年の研究で明らかになっています。
治療には、環境調整やカウンセリングに加え、「薬物療法」が行われることがあります。
その中でよく使われるのが「メチルフェニデート」という薬です。この薬は、ドーパミンやノルエピネフリンという脳内の神経伝達物質の集中力を高める働きがあります。
このメチルフェニデートを使用すると、前頭前野や脳幹の注意力に関わるドーパミン濃度が上がることで、神経回路の学習効率も改善されます。
ただし、この薬を使用しても効果を感じられない人がいるのです。どのような理由が考えられるのでしょうか。
研究によると、ADHDの人は、脳内の神経伝達物質のバランスに違いがあるとされています。このため、特定の人には効果が薄かったり、全く効かなかったりする場合があるのです。
その理由とは、長年の不明によって、今では脳内の受容体のバランスが影響していることが浮き彫りになっています。
他にも、この薬には「リタリン」や「コンサータ」もありますが、それらも刺激剤であり、患者ごとに異なる反応を示すことが多いのです。
結局のところ、このような薬は「ある人にはよく効くが、別の人には全く効かない」といった現象が報告されています。その原因は、長年にわたる脳の違いが影響しているため、個々のバランスによって結果が変わるからです。
そうした事情を踏まえ、最新の研究はADHDの症状をより深く理解する手助けとなることが期待されています。