中国、8月の軍用機「領空侵入」を認める 気流の影響と説明も防衛省「考えにくい」

2024-11-19

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中国軍機は8月に日本の領空に初めて侵入した問題を受けて、日本政府は19日、中国政府が日本の領空に入った事実を認めた上で、「気流の影響」という説明をしていることを明らかにした。しかし、防衛省は「一般的に考えにくい」と懸念を示している。

日本政府によると、中国側は調査した結果、中国軍機の乗員が当時、気流の影響を受け、「一時的な対応を取る過程で不可抗力による領空侵入があった」との見解を示したという。これに対し、防衛省は「そのような技術的問題であり、領空侵入の意図を持っていたことは否定できない」と強調した。

さらに、報告によると、中国は「重大な権限侵害」として、「領空侵入」に関しては主張しているが、日本側はその提示された内容について十分な説明を受けていない。

8月26日午前11時29分から7分間、長崎県五島市の東沖で領空侵入があった。防衛省によると、当時の周辺海域では、中国軍機に対して緊急発進(スクランブル)した航空自衛隊の戦闘機の飛行に影響が出るような天候の悪化はなかったことが確認されている。

この件に関して、専門家は「気流の影響」での領空侵入の説明は「万が一、事実とすれば飛行能力の低下を自ら証明しているようなもの」と警鐘を鳴らしている。さらに、他の専門家は「領空侵入が発生した場合、目まぐるしく変わる周囲の状況で中国機がなぜそうしたのか、真剣に考察する必要がある」との見解を示した。

中国軍機の活動が増加する中、各国の監視を強化する中で、この問題がどのように進展するかは不透明だ。特に、今後も中国が領空を侵入し続けるのであれば、国際社会との連携を強化し、適切な対策を講じることが求められる。