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債券市場は小幅高、2年債入札結果は堅調で米長期金利低下も支え
2024-10-28
著者: 弘
29日の債券市場は小幅高となりました。米国の長期金利が時間外取引で低下し、対照的に2年国債が堅調な結果を示しています。
2年債入札においては、「利回り水準が上昇していたため買いが優勢だった」と指摘されており、特に投資家の需要が強いことが明らかです。日本銀行の金融政策決定会合や米大統領選挙に伴う不安定なタイミングと複雑に絡み合っていますが、「国内で政治的不安定なタイミング的な問題もあったが、蓋を開けてみるとした結果だった」と言及されています。
入札結果によると、最低落札利回りは100.608米ドルと市場予想に対して100.607米ドルを上回る結果となりました。小さいながらも好調を示すテール(落札利回りの最低と平均の差)は0.15で前回の0.19から縮小しました。投資家は需要の強さを反映する逆風率は4.87倍と、前回の3.81倍から上昇しました。
関連事項として、2022年利付国債の過去の入札結果(表)
午後の長期国債先物12月物は前日比5円高の143円92銭に上昇。
新発10年利付国債の利回りは横ばいの0.97%、一方で0.965%に低下。
新発30年利付国債の利回りは0.5ベーシスポイント(bp)低下の2.21%とものになります。さらに、今後の利回りの動向には注目です。市場は依然として変動の激しい環境にあるため、注意深くウォッチしていく必要があります。