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元大関・稀勢の里が現役引退へ 28歳、首の痛みから復帰できず

2024-09-20

元大関・稀勢の里(本名:寄川信、常盤山部屋)が現役生活を引退することが明らかになった。28歳の稀勢の里は、最近の相撲界での不調に苦しんでおり、首の痛みにより復帰が叶わなかった。弟子の常盤山親方(元小結・隆三杉)が、日秋の名古屋場所に向けて引退を提案したことも影響している。

稀勢の里は2014年から休場が続き、特に2021年の名古屋場所では初戦から2連敗し、成績が振るわなかった。引退報道の数日後、名古屋だからこそ自らの決断を公にし、両親や師匠、そしてファンに感謝の気持ちを伝えた。

引退した後、稀勢の里は相撲解説者として活動する意向を示しており、これまで培った経験を活かし、若手力士の育成に寄与するつもりだ。また、稀勢の里の引退が相撲界に与える影響は大きく、ファンの間では「これで本当の相撲が終わった」との声も上がっている。

この引退劇は、相撲人気の衰退を懸念する報道に拍車をかけるものとなった。元大関の姿を見られなくなることはファンだけでなく、同世代の力士にとっても大きな出来事である。今後、彼の動向に注目が集まることは間違いない。

稀勢の里は、自身の引退を決意した理由として、怪我の影響だけでなく、精神的な部分も関わっているとコメントしている。相撲の道を歩む彼の姿勢から、多くを学び取った若手力士たちにとって、彼の背中は常に指標となっていた。彼の引退が新たな時代の幕開けを意味するのか、はたまた相撲界の危機を招くことになるのか、次の展開に目が離せない。