健康

野口英世アフリカ賞受賞者のカリシャ・アブドイル・クリム氏がグローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)の理事に就任

2024-09-17

公的な団体グローバルヘルス技術振興基金(以下、GHIT Fund)は、カリシャ・アブドイル・クリム氏が2024年7月9日の評議員総会において選任され、GHIT Fundの理事に就任したことをお知らせいたします。著名な感染症学者であるアブドイル・クリム氏は、2022年の第4回野口英世アフリカ賞(医学研究分野)を受賞し、GHIT Fund初のアフリカ出身の理事となります。

アブドイル・クリム氏は、HIV/エイズ専門の研究機関である南アフリカエイズプログラム研究センター(CAPRISA)の共同創設者で、サイエンスティフィックダイレクターを務めています。彼は、米国コロンビア大学で疫学の博士号を取得し、南アフリカの公衆衛生の教育を担っています。特に思春期の少女たちにおけるHIV感染拡大に関する研究で知られ、数多くのグローバルヘルス政策に影響を与えてきました。

GHIT Fund会長・代表理事の中田比亜樹は、「アブドイル・クリム氏の多様なリーダーシップと公共衛生への深い理解は、GHIT Fundが目指す感染症対策における革新を推進する上で重要です」と述べています。GHIT Fundは、アフリカ地域でのHIV/AIDS対策を強化するために、彼の専門知識を活かし、より効果的なワクチンや治療法の開発に向けた活動を推進します。

GHIT Fundでは、アブドイル・クリム氏のリーダーシップにより、グローバルヘルスの分野で新たなイノベーションが生まれ、特にアフリカにおける感染症の克服に寄与することを期待しています。アブドイル・クリム氏の就任は、GHIT Fundの取り組みを一層高める契機となるでしょう。