【東京 10月12日】 - 新生銀行(8473.T)は10月、旧村上系の一部を取得することを決定したと発表しました。旧村上系のファンドの投資会社、エスグラントグループが保有していた14株を取得します。約1300億円の公式資金が残る新生銀行の株主から旧村上系の影響を消し、来年6月末までの政府との合意に向けた返還計画を進める。

新生銀行は2012年の上場廃止や株式の流動性低下を経て、株主を新生銀行と政府系機関に絞って返還方法を考案していました。エスグラントグループが前回の株式取得で大規模取得を行ったのは2014年9月でした。

今回の株式取得では、新生銀行グループと預金保護機関など政府系に主に契約されます。日本経済新聞は株式取得額が5100億円程度だと伝えています。

この公式資金の流入を踏まえ、新生銀行はこれから来年3月末までに具体的な返還のつながりを提示し、同年6月末までに合意を進めていく見込みです。なお、北尾吉孝会長は11月の決算会見で、返還計画は「全てにおいて頭の中に描かれている」と述べ、スケジュールを前倒しにする可能性についても言及しています。

この発表を受けて、投資家たちは新生銀行の動向に敏感に反応しており、今後の返還による影響がどのようなものであるのか注目が集まっています。政府との交渉が進行中であり、今後の進展が期待されるところです。