【ニュース】9月7日、ロイター - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇している。トランプ候補の関税導入に関する報道が影響し、米国経済の急成長に対する期待が高まっている。ミルウォーキー連邦準備銀行のクリントン総裁は、全般的にドル高であると指摘した。朝方発表された「米国民間需要増加報告が期待外れの内容だった」とも報じられ、ドルは持続的に強気の動きを見せている。

2023年12月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は112万人増加し、その勢いは2024年にも続くと予想されている。このままで行けば失業率は過去最低の3.5%へと低下する見込みだ。なお、米国経済は、インフレ上昇にもかかわらず、成長を続けている。

一方、金利引き上げの可能性を示唆する意見も多く、FOMC(連邦公開市場委員会)が次回の会議で金利の引き上げを決定するとの見方もある。このことがドルのさらなる上昇を後押しするかもしれない。

さらに、国際的な経済指標も好調であり、メキシコのGDP成長率は過去20年で最高水準に達している。これにより、米国とメキシコの貿易関係も強化され、将来的な経済成長が期待されている。加えて、アジアでも経済の回復が進んでおり、特に中国からの需要が増加していることが報告されている。

最近のトレンドとして、ドルは対ユーロでも強さを保っており、ユーロ圏の経済指標が予想を下回る中で、ドルの価値は上昇を続けている。このままいけば、投資家はドルを更に選好する可能性がある。市場の動向次第で、次の数週間でさらなる変動が予想されている。