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「新京成」バスも完全消滅、どちらじゃない!? 京成グループ「大再編」の全貌 「京成バス」も解体へ

2024-09-26

ついにその時が来ました!

京成電鉄は2024年7月25日、バス事業の業務再編に関する資料を公表しました。鉄道では2025年4月に新京成線が京成に統合されることとなっていますが、バスでも大きな変化が始まろうとしています。

今後同社は「東京成・千葉県下においてバス事業を展開する当社グループ」を取り入れ、バス事業における業務力・採用力を強化すると共に、ひとつの体制として変化に柔軟、迅速に対応していく体制の構築を目指します。

特に、今年11月1日には持ち株会社「京成電鉄バスホールディングス(HD)」を設立。会社として消滅する新京成電鉄の子会社である京成バス、船橋新京成バスなども含め、同HDの子会社として再編されます。このHDは京成グループのタクシー会社「昭和タクシー」を親体として商号変更の流れが進みます。

再編は2025年4月1日の「STEP1」と2026年4月1日の「STEP2」に分けられ、進められます。

STEP1では、HDのグループとして「京成バス」「京成バス東京都」「京成バス千葉ウエスト」「京成バス千葉セントラル」「京成バス千葉イースト」「京成自動車整備」の6社が設立され、各地域のバス事業者がエリアごとに再編されます。

また、京成バス千葉ウエストには、旧船橋新京成バスの営業所が、同千葉セントラルには旧船橋新京成バスの習志野営業所が所属するなど、1社が複数の会社に分割されるケースも出てきます。さらに、京成バス千葉ウエストには旧千葉交流の千葉中央バスのダイヤが含まれるなど、全ての会社が各地域におけるバス業務を担当することになります。

STEP2では、STEP1で設立された「京成バス」が解体され、同社の各営業所がそれぞれのエリアのエリアの企業に統合されます。なお、京成バスの子会社である「東京BRT」はこの段階で、京成電鉄バスHDの子会社となります。

京成電鉄グループの再編によって、2段階に分けての再編進行が行われることが明らかとなりました。各地域のバス会社の車両カラーなどをどうするかは、今後検討されていくとのことです。重要な点として、京成電鉄が設立した「京成電鉄京成バスHD」も524に続けて、2025年4月1日には県内のバス・鉄道・ホテル・百貨店事業を同様に再編します。こちらはバス・タクシーの事業再編が主体と考えられ、関東鉄道グループのタクシー会社が「京成タクシー部隊」に統合されるなどします。

新たなバス運行網の形成によって、どのようなサービスが提供されるのか、そして地域住民への影響はどのようになるのか、今後の動きから目が離せません。果たして新京成は、バス運行の進化を遂げることができるのでしょうか?

今後の発表にも要注目です。