ビジネス

午後3時のドルは157円前半へ下落、日銀総裁発言「1月利上げに前向き」と受け止め

2025-01-15

著者: 結衣

成田 11月15日 リター= - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安の水準で取引されている。日銀の植田和男総裁の発言が、1月の利上げに前向きなコメントとして市場で受け止められた。

午前は157.7円後半から157.8円近辺を行ったり来たりしていたドルが、午後に入って植田総裁の発言を受けて157.7円前半に下落した。午後3時ごろには加藤勝信内閣府特命担当大臣から157.5円前半に下落した。

外為どっとコム総合研究所長の神田晴夫氏は、「植田総裁の発言により、前日行われた神奈川県金融経済討論会での内容に関して、次回の金融政策にも影響する可能性を示唆している。特に、1月利上げの可能性が高まったことで、ドル安が進行している」と分析する。

また、三菱UFJ信託銀行・資産運用部長も、神奈川県の発言後、「米国の金利動向や株価の影響が強い中、日本の景気回復が予想よりも強い場合、利上げのタイミングもより早まる可能性が高い」と指摘する。

市場では、日銀の動向に加え、米経済指標の発表に注目が集まる。特に、今後の物価動向を左右する重要な指標として、消費者物価指数(CPI)の発表が控えている。これにより、ドル/円の動向は一層注目されることになるだろう。