スズキ「ジムニー」と「キャリィ」で日本「レンジャー」!? 年明けまでかかって製作したNATSの学生たちの力作を紹介
2025-01-13
著者: 健二
東京オートサロン2025のNATS 日本自動車大学校ブースは今年も特別に豪華。
世界最大級のカスタムカーイベントである東京オートサロン2025が2025年1月10日~12日に開催されました。日本独自のカスタムカー文化を発信する「クルマの祭典」として定着し、国内外の自動車ファンが大集結するイベントです。今回はNATS 日本自動車大学校のブースを紹介します。本展示では、自動運転技術を融合させた「レンジャー」を再現した1台が驚きの内容でした。
ジムニーのフレームとキャリィのボディを合体させたNATS MINI RANGER
27年連続で東京オートサロンに出展し、現在244台ものカスタムカーを製作してきたNATS 日本自動車大学校は、東京ドーム3個分という広大なスペース内に専用スリープまで有している自動車技術者養成学校にここまでの道のりがあったのです。
その規模の大きさから、東京オートサロンにおいては毎回ギャラリーの度肝を抜くカスタムカーの数々を披露しているが、今年はドレスアップ・SUV部門にエントリーした「NATS MINI RANGER」に注目してみた。
「Small and Big Rally Car」をコンセプトに、1995年式のスズキ「ジムニー」(JA11V型)のフレームをベースにしたスズキ「キャリィ」(DC51T型)のキャビンを合体させ、15インチホイール、追加メーター、リフトアップ、フェンダーなどを施し、世界一過酷なレースとして知られるダカールラリーで活躍し続けるカーブロックスパーツのラリーチームで活動しているモンスターたちが技術を施した。
学生たちが半年かけて製作の終焉
制作を担当した27期生の生徒たちによれば、昨年モデルを使用したJA11V型ジムニーのフレームが残っていたので、それを活用して日本レンジャーに製作しているというコンセプトが、2024年の春から初夏にかけての時期に決定されたそうです。
スリープのキャビンを用意したり、7月になってから製作を始め、鉄板を使ってフロントマスクをレンジャー風に変更。キャリーの荷台部分にモータースポーツの趣を代表するランプや丸目三連テールランプを取り入れたりと、それを基にしてリアのカスタムパーツを製作したそうです。
年明けまで製作していたらしく、学生さんたちの中では東京オートサロン2025が開幕した喜びと、無事出展できたことに対する安堵の気持ちが交錯していました。
多彩なカスタムカーたちが来場者を楽しませた
今年のNATS 日本自動車大学校ブースでは、NATS MINI RANGERの他にも、LJ20型スズキ ジムニーをベースとした「NATS SAMURAI」(ドレスアップ・コンパクトカー部門にエントリー)、ZN6型トヨタ「86」をベースとした「NATS LFA-II Gtconcept」(ドレスアップ・スポーツカー部門にエントリー)。
更に、「ウィニッツ」でを経て、来場者を楽しませる自動車教育校車なども披露されました。このようなイベントでの生徒たちの創作意欲は、今後のカスタムカー業界を支えていく原動力となることでしょう。