ビジネス

ウオール街の不安を反映、新年初週の取引ではリスク回避が鮮明に

2025-01-05

著者: 陽斗

新年はまもなく迎えますが、未来に関するウオール街の判断は不安定であるようです。年初の第1週には、2024年の大型を通じて市場を支配してきた厳しさなリスク選好の後退があり、多種多様なリスク資産が影響を受けました。

米国債や社債のボラティリティは上昇しており、クリスマス以降は記録的な低迷に見舞われていました。ビットコインに連動する最大の上場投資信託(ETF)からは、過去最大の資金流出が見られました。

市場にパンくずの兆候はなかったが、好景気と米連邦準備制度の政策、そのための多くの資金流入が過去1年に見られた警戒感がうかがえる。

ウオール街で数ヶ月にわたってリスクテークが横行していたのを観ていた逆張り派にとっては、2024年度の年末に市場がこれまでリスク回避的になるとは少し驚いたかもしれません。その市場が25年入りに柔軟に動きを見せた可能性もある。

米国の指標であるサンタラリーの名のもとに投資家は強い値上がりを期待していたが、物価上昇の懸念が高まっているため、利上げが進行中の株式市場に影響を与える可能性があると専門家は警告しています。

「2024年の年末に市場がこれまでリスク回避的になることは少し驚いたが、市場が25年入りに柔軟に動く可能性もある」と、ノースライト・エコノミストのエマ・グリーンは述べました。

過去10年の米国債の利回りは、常に注目されている4.5%の水準を上回る今次のアイデアからも評価が改められる可能性があります。トランプ政権の大統領後、早ければ今月中にも関税が発動される可能性があり、インフレとの関連での逆風が懸念されています。

主に株式投資に関して、ウオール街のストラテジストらは楽観的だったが、近い将来の市場の方向性においては一段の注意が必要です。特定のセクターで成長を続けることが出来るか否かが、その後の市場の動向に大きく影響するのだろう。

予想に反しても、ウオール街の投資家にとっては、ストラテジーの変更などなどが常に考慮されるべきであることを確認しておく必要があるようです。