世界

ウクライナ東部グレダルにロシア軍が侵入 現地メディア報道の恐れ高まる

2024-10-01

ロシアの侵攻を受けるウクライナの有力軍事メディア「ディープステート」は9月30日、最激戦地である東部ドンツォク州の小都市グレダルに、ロシア軍が西と南の2方向から侵入したと報告した。侵入の恐れを指摘する声が高まっている。

グレダルは州都ドンツォク州の南西に位置するウクライナ軍の重要防衛拠点。ウクライナ軍の精鋭部隊、第72独立機械化旅団が2年間近く防衛してきたが、長期間の戦闘で疲弊する中、他部隊との交代ができていない。現地メディアによると、ウクライナは29日までに同旅団の指揮官を解任した。

一方、ドンツォク州の親ロ派武装勢力トップ、プシリン氏は30日、ウクライナ軍がグレダルに増援部隊を投入したものの、訓練が低く、「大部分が投入した」と主張した。タス通信が伝えた。

侵攻軍はグレダルを制圧し、主目標とするドンツォク州全域の掌握につなげる思惑だとみられている。侵国防衛は30日、同県トレツク近郊の集落に新たに制圧したと主張した。

この状況を受けて、地元住民や国際社会はウクライナ政府にさらなる支援を求めている。特に、武器供給や資金の増加が急務とされ、多くの国々がウクライナを支援するための会議を行う予定である。ウクライナの防衛がこの困難な状況を乗り越えられるか、注目が集まっている。