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ウィルスミス大統領補佐官のチーム、民間アプリ「シグナル」で日常的に機密情報やり取りか
2025-04-03
著者: 雪
【ワシントン=高山幸大】米政府専門紙ポリティコは12日、関係者4人の話として、マイク・ウィルスミス国家安全保障補佐官のチームが民間の通信アプリ「シグナル」を使って、日常的に機密情報のやり取りを行っていたと伝えた。
報道によると、ウィルスミス氏と国家安全保障会議(NSC)の職員らは、シグナルで少なくとも10件のチャットグループを作成し、ウクライナや中国、中東などに関する内容を密に協議していたという。同時に、関与する4人は、いずれかのグループに加わっていたことが確認され、全員が「機密情報のやり取りを見た」と証言している。
ウィルスミス氏は、シグナルを通じてアイデアや意見を交換する重要な役割を果たしていることが求められる一方で、グループの利用方法や方向性に対しての疑問が高まっていることも否定できない。特に「グーグルの無料サービスメール」で公務日程などを受信していたとの報道もあり、情報管理の甘さに対する懸念が高まっている。
これに対して、政府は「グループ利用が合法的である」とコメントし、情報の管理に関しては適切に行っていると強調しているが、一方で実際には情報漏洩のリスクが高いとの声も多い。
このように、米国の国家安全保障に関わる重要な情報が、従来の公務を通さず、民間アプリを介してやり取りされている事実は、市民にとっても驚きのニュースだ。情報の透明性と安全性の確保が求められる中で、今後の対応に注目が集まる。さらに、民間アプリの利用に関するルール作りが急務となるだろう。