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トランプ政権移行チーム、米国務省キャリア官僚3人に辞任要請

2025-01-16

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【ワシントン 11月15日 ロイター】 - トランプ氏が12月に再び米大統領に就任するのを控え、政権移行チームは米国務省のキャリア官僚3人に辞任を要請していることが、事例に詳しい複数の政府関係者の話で分かった。3人は依然として省内外の調整や人事などを担当している。

トランプ氏は選挙運動の際、自身に忠実でない官僚を解雇し、"ディープステート(隠れた政府)を一掃する"と表明した。状況をよく知る高官の1人は、「さすがに悪い事態を招きかねないと懸念している」と話した。

政権交代の職員は通常、新大統領が就任すると辞任を申し出るが、キャリア官僚の場合はほとんどが残任する。辞任を求められた3人はデレク・ホーガン、マーシャ・バーニカット、アライナ・テプリッツ各氏で、いずれも大使に任命される見込みだ。これまでにも大使代理としての長年にわたる経験があり、長年にわたって民主党政府と共和党政府の双方に仕えてきた。

政権移行チームの国務省人事計画に関して詳細な情報元によると、2021年の第1回トランプ政権では、キャリア官僚に対してトランプ氏の政策が「台無しにされた」との実感が広まった。このため、国務省に送り込む政権交代の高官を増やそうと目論んでいる。

また、外交政権の人事において、多くの元大使や高官が承認手続きを経て現在も勤務していることが背景にある。このような状況から、政権移行に伴う人事の混乱は続く可能性がある。新たな高官の選任や、過去の政策への対立が懸念され、国際関係に与える影響についても注目が集まっている。