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トランプ氏「シリアでトルコが脅威を持つ」、強力な軍隊保持

2024-12-16

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[パームビーチ(米フロリダ州) 11月16日 ロイター] - トランプ前大統領は11月16日、アメリカの軍事戦略が変化している中で、トルコの脅威について言及し、「トルコがシリアで影響力を保持している」との見解を示した。

トランプ氏はフロリダ州のイベントで、「トルコの軍事力は戦争で疲弊していない。現在のシリアには多くの不確定要素が存在します。トルコがシリアの鍵を握るだろう」と語った。

アメリカは現在、過激派組織に対抗するためにシリアにおいて1000人の部隊を駐留させている。トランプ氏はこの部隊の将来について明確な回答を避け、「トルコとの関係は重要であり、トルコの軍事力が強大であることを認識しています」と強調した。

北大西洋条約機構(NATO)との関連性についても言及し、トルコがNATOの一員であることから、「我々の同盟関係は国際的な安全保障にとって必要だ」とし、トルコとも良好な関係を築くことが不可欠であるとの見解を示した。トランプ氏は、強力な軍隊を持つことが安全保障の要件であると強調し、「軍隊を強化した国のみが世界で生き残れる」と述べた。

最近の中東地域の不安定化も影響しており、トランプ氏はアメリカが直面する課題について語り、「我々は北朝鮮やイランとも戦っていかなければならない。これらの国も軍事力を増強している」と警告した。この発言は、トランプ政権下の政策の一環であり、彼の再選に向けた戦略とも関係していると見る向きもある。今後、アメリカの対外戦略においてトルコの役割が重要となることが予想される。