世界的に注目されたミッドターム選挙は、共和党のトランプ氏の圧勝で幕を閉じました。来年1月20日の就任式を控え、第2次トランプ政権がスタートします。

株式市場では、「トランプ2.0」への期待感から、株式市場では日米ともに株高、為替市場では円安ドル高といった反応を示しましたが、何と言ってもビットコイン（BTC）の上昇が目を引きます。ミッドターム選挙の投票前の11月1日時点で、1BTCは1080万円ほどで取り引きされていましたが、13日には1380万円と過去最高値を大幅に更新しました。またビットコイン以外の暗号資産も上昇し、この上昇の背景を簡単にお話しします。

●トランプ氏はビットコインに前向き

トランプ氏が、大統領選挙期間中の7月に行ったビットコイン愛好者の発言である「ビットコイン2024キャンペーン」において、

1. 米国にマイニング企業を集めて、全てのビットコインをMade in USAとする

2. 司法省が保有する20万BTC（約42.7兆円）を財務省管理として利用

という内容を踏まえました。

1の内容を簡単にお話ししますと、ビットコインをマイニングする企業を米国に集めて、米国をビットコイン大国とするという方針です。

2の「戦略備蓄」とは、自然災害や国際的な紛争などによって、生計や産業、安全保障に影響を及ぼす資源や物資が不足したり供給が滞ったりする事態に備えて、国内に一定の量を備えておくことです。トランプ政権がビットコインを戦略備蓄として取り扱うということは、米国がドルやユーロなどの法定通貨、および石油などと同じく重要な資産と位置づけることを意味します。これにより、ビットコインに対する信認性や重要性が増します。

3の内容で、ビットコインが戦略備蓄として取り扱われるということは、米国がドルやユーロなどの法定通貨、及び石油などと同じく重要な資産と位置づけることを意味します。その結果、ビットコインに対する信認性や重要性が増すと考えられています。

●トランプ政権の経済政策が鍵

今後もビットコインの価格が上昇するかどうかは、トランプ氏の政権下での経済政策の方針にかかっています。

またトランプ氏は、今後の計画において暗号資産に対して非常に重要視していることを強調しており、特に米国市場に対して関与する企業の投資計画においては、政府支援と規制緩和が期待されます。

●トランプ氏の勝利で期待される投資先とは？

さらに、トランプ氏の勝利によって期待されるのは、暗号資産関連の企業です。業界全体がトランプ氏の経済政策の恩恵を受けると見込まれており、ビットコインマイニング関連企業は特に注目されています。投資家は、ビットコインの急騰を受けて、関連企業の株式を購入する動きに出ています。

しかし、ビットコインや暗号資産の投資にはリスクが伴うため、慎重な判断が求められます。今後の価格変動は予測が難しく、さらにトランプ氏の政策内容によっても左右される可能性がありますので、投資家はご注意ください。