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トランプ氏、グリーンランド領有に再び意欲「執拗に必要だ」…自治政府「売り物ではない」反発 : 読売新聞

2024-12-25

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【ロントン=漆田一郎】米国のトランプ前大統領が、グリーンランド領有に対する意欲を改めて示しました。この発言は、中期選挙に向けた土台作りと見られ、反響を呼んでいます。トランプ氏は12日、北極戦略に基づき「国家安全保障と世界の自由のため、米国はグリーンランドの領有権を持つことが重要である」と強調しました。この発言に対し、グリーンランド自治政府は即座に反発し、「我々は売り物ではない」と明言しました。

トランプ氏は、2019年にグリーンランドをデンマークから購入する意向を示したことがあり、その際も多くの議論が巻き起こりました。今回はその流れを受け、自身の支持基盤の強化を狙っているのではないかとも推測されています。また、グリーンランドは、豊富な鉱物資源を有しており、地政学的に米国にとって重要な戦略拠点とされています。さらに、気候変動による北極地域の資源開発の進展も影響を及ぼしているようです。

トランプ氏の発言によって、再び領土問題に火が付く可能性があり、今後の政治的な展開が注目されます。