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トランプ氏「グリーンランド、必要」 購買意欲を再表明 - 日本経済新聞

2024-12-23

著者: 海斗

【ワシントン=飛田穂高】トランプ前期米大統領は22日、デンマーク領グリーンランドの購入に対する意欲を再び示した。第1次トランプ政権の時にデンマーク政府から拒否された経緯があるが、今もなおその重要性を語った。

自身のSNSに投稿し、「国家安全保障や世界の自由のために、米国はグリーンランドの所有権と管理が絶対に必要だ」と述べた。また、グリーンランドの戦略的重要性についても触れ、「グリーンランドは天然資源が豊かで、北極と北極圏の間に位置するため、未来の外交や経済活動において重要な拠点になる」との見解を示した。

トランプ氏は、特に北極地域が国際的な緊張を引き起こしている現状において、グリーンランドの確保が緊急の課題であると強調した。アメリカは、これらの地域の影響力を強化するために、戦略的に動く必要があると語った。

グリーンランドには、鉱鉱資源が豊富であり、リチウムやコバルトなど、今後のエネルギー問題に対する解決策として注目されている。また、気候変動による影響で北極地域の航路が開かれ、新たな航海の可能性も広がっている。

トランプ氏の発言は、次期選挙に向けた支持者の士気向上や国際的な場での自国の立場を強化する狙いもあると考えられている。この動きに対する国際社会の反応や、デンマーク政府の声明についても今後注目が集まる。