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トランプ大統領、ロス山火事の被災地を視察…民主党の知事に送水システム調整迫る

2025-01-25

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【ロサンゼルス=後藤香代】トランプ大統領は14日、山火事に見舞われたミカリフ州南部ロサンゼルスを視察した。復興支援を約束しつつ、州北部から南部への送水システムの調整を受け入れるよう、ギャブリン・ニューサム知事ら地元指導者に勧告した。

民主党の次期大統領候補であるニューサム知事は、対応に苦慮している。トランプ氏はロサンゼルス国際空港で出迎えたニューサム知事と固い握手を交わし、「被害を受けないよう、長期的な解決策を見出すべきだ」と言及。

ニューサム知事は、「コロナ禍で私たちを助けてくれた」とトランプ大統領を持ち上げたが、彼もまた火災対策の担当者として、持続可能な水源管理に関するロビー活動を行っている。

ロサンゼルスでは、過去数ヶ月にわたり、合計18人が山火事の影響で亡くなった。水不足による水害が低下して消火活動が停滞する問題も発生し、ニューサム知事は延焼を防ぐための責任を問われることが増えている。

トランプ大統領は14日、地元指導者との意見交換で「平坦がかつた地域に大量の水を送る」と持論を展開した。ニューサム知事はこの提案に対し、「適切な時期に合理的な見解を示していく」とさらなる支援の必要性を強調した。

ミカリフ州では、トランプ政権の支持を受け、指導者たちは国からの援助を求める姿勢を保っており、今後の火災対策において、連邦政府との連携が重要なカギとなりそうだ。トランプ大統領が掲げる国家資源の優先配分などの政策も今後の関心を集める可能性がある。