糖尿病は「一生治らない」:1型糖尿病47年の専門医が語る「完治のない病気」との付き合い方
2024-11-13
著者: 桜
11月14日は「世界糖尿病デー」で、糖尿病という病気に対する理解を深め、注意を喚起することを目的とした国際的な啓発イベントです。健康診断や、いわゆる“予備軍”と指摘されるケースも少なくない糖尿病ですが、一度発症すると「一生治らない」「完治しない」という意見が専門家から相次いでいます。
糖尿病は現在、完治することが難しい病気とされており、特に1型糖尿病患者においては、自己免疫疾患であり、インスリンの分泌が不足しているため、生活習慣や食事に気を付けながら生きていく必要があります。内科医・糖尿病専門医の井上美和博士は「糖尿病の治療は一生続けるもの」と語り、「治療の目標は『健康な人と同じような人生を送ること』」と話します。
「一度発症することにより、一生治らないのか」「完治しないのか」といった疑問を持つ人々が少なくありません。糖尿病に関する誤解を解消するため、まずはしっかりとした知識を養うことが必要です。
糖尿病の治療では、生活習慣の改善が不可欠です。例えば、「新たな組織にインスリンを移植する」ために行われる研究も多く、これにより完治が期待される場合もありますが、いまだ科学的証拠は限られています。いずれにせよ、糖尿病という病気は慢性で持続的な管理が求められ、長期的な視点が必要です。
さらに、生活習慣の改善だけでなく、血糖値の管理が重要です。定期的に血糖値を測定し、医師と相談しながら最適な治療法を見つけていくことが大切です。健全な食事や適度な運動を取り入れ、自身の体調と向き合うことが求められています。特に、ウエイトマネジメントやストレス管理にも目を向けると良いでしょう。
糖尿病は単なる健康問題だけではなく、生活全般に影響を及ぼすため、早期発見と適切な管理がカギとなります。情報を得ることで不安を減らし、糖尿病と向き合う自信を持ちましょう。特に1型糖尿病の場合、患者同士のサポートグループが助け合う良い機会になることが多いです。適切なサポートを受け、自分自身の生活を豊かにするための努力を続けていきましょう。