世界
台湾における中国関連のスパイ活動、軍関係者による14人の逮捕…中国の統一目指し接触強化
2025-01-15
著者: 芽依
【台北=陳君】台湾の情報機関・国家安保局は12日、中国が関与するスパイ活動の事例として昨年14人が逮捕されたと発表した。これは2012年以降で最も多い数字となる。
全体の7割近くにあたる13人が台湾軍の現役または退役の軍人であり、中国が軍関係者を対象に接触を強化している状況が浮き彫りとなった。
発表によると、スパイ活動で起訴された人数は2016年の16人から2022年は10人に減少したが、台湾総統選を控えた2023年は急増して14人に達した。昨年は特に増加が目立った。
中国共産党の統一戦線部などが、台湾軍人を勧誘し、接触を図り、軍事機密の収集や米国製の輸出許可取得を狙っているケースもあった。特に、国防部は台湾の技術や産業を守るため、監視を強化している。
国家安全局は、中華民国の情報窃盗活動に対する警戒を呼びかけている。